犬のしつけをする時に重要なポイントとなる、リーダーウォークという方法があります。
この方法は、名前の通り、犬が、リーダーとなる飼い主と散歩を通じて、主従関係を学び、人間社会のルールを覚えていくことが目的です。
元々、犬という動物は、群れで行動をし、リーダーが主導権を握り、先導するという本能を持ってるので、それを利用してリーダーウォークを行います。
では、どのような流れでリーダーウォークを行うか見てみましょう。
まず始めに、リードを少しだけたるむ程度に持ち、一緒に歩いてみると、犬は地面の匂いを嗅いだり、立ち止まったりと、自然に色々な行動をします。
そこで、
@ 犬が、自分勝手な方向へ行こうとします
→ 飼い主は、無言で、リードを少し引きながら急に止まります
A 犬は、まだ勝手な方向へ行こうとします
→ 飼い主は、付いて行かず、犬とは反対の方向へ進みます
まずは、この流れを繰り返し行い、自分が行こうとしても飼い主が付いてこないことに気づかせます。
そして、
B 犬が離れた時に、声を掛けたり手を叩いて、飼い主の方へ注目させます
→ 犬が傍に寄って来たら、”よしよし”と軽く一度位、撫でて褒めます
このように、何度か繰り返していると自分のリーダーは飼い主だと覚え、
・ 名前を呼んだだけで、傍に来るようになる
・ 一緒のペースで歩くようになる
・ 飼い主に合わせた方向に行くようになる
など、主従関係がしっかりと分かってくるのです。
そこで注意すべき点は、
・褒める時には激しく撫でたり触れたりしないこと
→ 興奮してしまい、集中力が無くなります
・おやつなどのご褒美でなるべく釣らないこと
→ 肥満の原因になったり、おやつが無いと言うことを訊かなくなるのでやめましょう
・思い切りリードを引っ張ったり、体罰で叱らないこと
→ 怯えて散歩に行きたがらなくなったり、狂暴になってしまったりします
・始めから長い時間、リーダーウォークをしないこと
→ 犬の集中力は短いので、10分程度の散歩で行うようにしましょう
など、心がけて繰り返し行えば、自然と覚えて行くでしょう。
これができるようになると、無駄吠えや噛み癖、飛び付き癖など、様々なしつけがし易くなるので、始めにやっておきたいしつけの一つと言えるでしょう。
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