成犬のしつけは、仔犬の頃に比べると少しだけ時間が掛ります。
と言うのも、小さい頃から甘やかされていたり、放っておかれていたりすると習慣や癖が付いてしまっているからです。
また、1歳を過ぎた頃になると犬本来の性質や性格が表れ、自分の意志が強くなり、人間で言う反抗期のような行動をしてしまう犬もいます。
人間の子供に例えてみると、
・幼い頃から生活リズムやいけないことを厳しく教わり、ある程度、自分の事は出来るように育った子供
・何でも自由に好き放題で、身の回りや困ったことはやってもらえるといった甘やかされて育った子供
といったような子供と犬を重ねて考えてみると分かるように、環境が変わったり、しつけようとした時は、やはり小さい頃からしつけられている子の方が、早く覚えられるのです。
また、成犬になると仔犬の頃と違って、例えば、
・”吠える”
→ 体の成長と共に、声帯も発達し強く吠えます
※ クンクンと鳴いていた頃に、甘えさせていた場合は、自分の思い通りにならないと吠え癖がつくので要注意です
・”噛む”
→ 歯も生え変わり、顎も発達するので甘噛みから本噛みになります
※ 相手を試す行動から甘噛みをしていたが、リーダーと認めない場合は本噛みしてきます
・”運動”
→ 体の骨格や筋肉が発達し、体力が付き、ある程度の運動量が必要になります
※ 散歩やボール遊びなどをしてストレス発散をさせないと、イタズラをしたり吠え散らしたりします
・”ドライフードを食べない”
→ 体と共に知能も高くなっていきます
※ 食欲が無いからと缶詰やジャーキー、人間の食べ物などを与えてしまうとずる賢くなり、食べないと美味しいものが貰えると勘違いしてしまいます
このように、基本的な人間とのルールや主従関係が伝わっていないと、自分が優位だと確立してしまうので注意しましょう。
ですから、成犬をしつける際には、少し時間が掛ると覚悟し、毎日短時間、向き合って根気よくしつけを行うことが大切です。
また、失敗した際はわめいたりせず、ハッキリと目を見て“ダメ!”と伝え、時には見守り無視することも必要でしょう。
その代わり、成功した時には思い切り褒めてあげると、認めてもらいたいと強く思うようになり、何度か繰り返す内に出来るようになるでしょう。
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